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技能実習生について考えてみました|日本でできることは?

 
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為政伸彦
生粋の広島人。2015年に1ヶ月間カンボジアに行き、孤児院や日本語学校で活動。現地での出会いを通して、英語が話せると世界中どこでも行けるんじゃないか?と感じ、その後オーストラリア・メルボルンにワーキングホリデーとして過ごす。語学学校や日本語教師アシスタントなどで8ヶ月間過ごしたあと、2017年6月から地元・横川にオープンした「広島ゲストハウス縁」で日々奮闘中。

ぼくたちがこのブログを立ち上げたのは「日本に来ている留学生や技能実習生たちが、地域とともに暮らせる家を作りたい」というビジョンがあり、それが叶うまで、そして叶ってからの様子をたくさんの方に知ってほしい、応援してほしいという想いを伝えるためです。

現在は普段から技能実習生や留学生たちと触れ合う機会はあまりないのですが、今回ぼくたちがたまに遊びに行くソーシャルブックカフェ・ハチドリ舎さんで技能実習生をテーマにしたイベントがあったので、そちらに参加してきました。

技能実習生とは?

まず技能実習生についてですが、2018年の厚生労働省が以下のように定義しています。

・技能移転を通じた開発途上国への国際協力が目的。
・平成22年7月1日施行の改正入管法により、技能実習生は入国1年目から雇用関係のある「技能実習」の在留資格が付与されることになった(同日以後に資格変更をした技能実習生も同様。)。

2018年3月発表時点で全国で25.8万人、広島県内では2018年10月データで15,354人滞在しています。

厚生労働省のデータから分かるのですが、5年前は全国約15万人だったのですが、現在25万人です。

ここ数年ですごい勢いで増えているのかが分かりますよね。

日本にいると、近年よくアジア系の外国人を見かけることはありませんか?

ただし、コンビニエンスストアや居酒屋のアジア系の店員さんは技能実習として来ているわけではなく、大半が留学生です。

あくまでも技能実習生とは、その名のとおり「技能」を習得するために来ていますからね、名目上は。

日本語を勉強している人たちの元へ遊びに行ったときの一コマ。

どんなイメージ?

アジア系の人たちをよく見かけるようにはなったけど、普通に生活しているとほとんど接点がないと思います。

技能実習生に対する大半のイメージは「なんかよく分からんけどよく見るねー」「同じアパートからぞろぞろ出てくるよね」といった感じかと思います。

技能実習生の制度については、様々な問題があると言われています。

悪徳ブローカーについてや失踪者の問題など、実習生が悪いとか、間に入る業者、受け入れ先、、、取り巻く環境すべてに問題があると考えられます。

もちろんそれはほんの一部の話で、大半の人は健全に実習を全うし、彼らを手助けする日本人がたくさんいることもまた事実です。

遊びに行ったぼくたちのために、料理を振舞ってくれました。

今回のおはなし

今回参加させてもらったイベントは弁護士の方が語る、主に技能実習生の現状についてでした。

まずは実際に起こっている主な問題についてです。

一部ではあるものの、人権無視とも思われることが現実に行われているという。

強制貯金やパスポートの取り上げなどは、失踪を防止するために行われているそうです。

また携帯電話所持禁止やほかの実習生との連絡禁止については、自分が劣悪な環境だということが相対的に分かることを防止するためだそうです。

さすがにこれは、、、

もちろん一部ではあるものの、人間として扱われていない感じがします。

 

まず技能実習生は何のために日本に来ているのか。

それは上記に記している通り、技能移転を通じた開発途上国への国際協力が目的です。

ぼくは、彼らはお金を稼ぎに来ているものだ思っていました。

それは間違いではないとは思うのですが、そういう建前があるのが事実です。

そして実際はどうか。

写真のとおり、現場側は安価な労働力確保、そして実習生側は技術よりも賃金の方が目的となっている。

建前と実態の乖離が最大の問題だと。

もちろんその通りに、技術を身に着けて国に帰って貢献している人たちもいて、それをサポートしたきた日本人の方もたくさんいるとも思います。

 

しかし多くの人はこのように建前と現実との乖離が生じているようです。

 

また、技能実習生について語るときによく言われるのが、悪徳業者の存在です。

技能実習生の大半は、簡単に説明すると現地の送り出し機関を通して日本の監理団体に送られ、そこから日本で働く企業に辿り着く、というのが最も一般的(9割以上、以下の画像参照)な流れです。

より詳しいものは、厚生労働省のページにあります。

で、問題なのはその送り出し機関や監理団体が不正に多額の監理費を徴収しているということです。

ほとんどの人は日本に来るために現地で借金をして来ています。

先月の中国新聞の記事にもなっていたのですが、実習生が失踪するのも、そもそも多額の借金と低賃金が絡んでいるとされています。

実習生失踪、陰に多額借金』 2019/4/29 中国新聞デジタル

 

今後の展望についても語られていました。

まずは、技能実習として扱われる職種が拡大しているということです。

最近ぼくが広島で出会ったカンボジア人技能実習生数名は、みんな介護職でした。

介護職が追加されたのは、平成29年11月のことです。

そして今後は、コンビニエンスストアや飲食店などでも技能実習として追加されるとか。

果たして何の「技能」が身に着くのでしょうか。

そこに、建前と現実との乖離が現れています。

現状の制度ではどうにもならないこともたくさんあるのが正直なところだそうです。

日本にいても、好きな国のためにできることはある

冒頭に戻ると、ぼくたちは「日本に来ている留学生や技能実習生たちが、地域とともに暮らせる家を作りたい」ということを掲げています。

日本に住んでいながらも、海外の人のためにできることはたくさんありそうです。

そこでぼくたちの役割は、来ている人たちの「日本の親」になることだと考えています。

日本語もままならない状態で母国を飛び出し日本に来ている人もたくさんいると聞きます。

そんな彼らが、安心して日本で暮らせるような環境を作り、何か困ったことや相談があれば気軽にできるような存在になりたいと考えています。

同時に、同じ状況にある人たち同士で励まし合えるような場だったり、せっかく日本に来てもらったんだから「日本に来て本当に良かった!」と思ってもらえるようにもしたいです。

ゆくゆくはイベントにも一緒に参加し、地域と関わる場を提供したいです。

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為政伸彦
生粋の広島人。2015年に1ヶ月間カンボジアに行き、孤児院や日本語学校で活動。現地での出会いを通して、英語が話せると世界中どこでも行けるんじゃないか?と感じ、その後オーストラリア・メルボルンにワーキングホリデーとして過ごす。語学学校や日本語教師アシスタントなどで8ヶ月間過ごしたあと、2017年6月から地元・横川にオープンした「広島ゲストハウス縁」で日々奮闘中。

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